那珂湊図書館 地域について学ぶ会「ひたちなか市の学校給食に学ぶ食育」を開催しました
令和4年9月19日(月曜日)、ひたちなか市内や茨城県内など地元地域における取り組みを学び、郷土への関心を高めることで読書振興を図る「地域について学ぶ会」を開催しました。今回は、ひたちなか市立美乃浜学園栄養教諭の保立貴博(ほたてたかひろ)さんを講師としてお迎えして、全国的に高い評価を受けるひたちなか市の学校給食と食育の取り組みについて学ぶ講演会と、参加者が学校給食の献立を考えるワークショップの2部構成で開催しました。
主催:ひたちなか市立那珂湊図書館
参加者:14人(大人11人、子ども3人)
講演「ひたちなか市の学校給食と食育の取り組み」
「栄養教諭」は平成17年度から制度化されており、「栄養教諭普通免許状」を持つ先生が、食に関する指導と学校給食管理を一体のものとして行うことにより、地場産物を活用して給食と食に関する指導を実施するなど、教育上の高い相乗効果が期待されています。
学校の規模によって栄養教諭を配置できる基準が決まっていますが、ひたちなか市では美乃浜学園を含めて14の小中学校(義務教育学校)に栄養教諭が配置され、ひたちなか市の学校給食は、14名の栄養教諭と、市教育委員会所属の5名の管理栄養士等が緊密に連携し、統一的な目標や多様な基準に従って献立を作成しています。
子どもたちへの食育指導は、学校に「食育」という授業科目があるわけではないため、総合的な学習の時間や生活科、社会科、家庭科などの授業の一環として行われたり、学級活動の時間や、給食の時間の校内放送など、限られた時間を有効に活用して行われます。
指導方法としては、クイズ形式で楽しみながら学んだり、野菜の収穫体験、お魚教室、干し芋作り体験などの生産者や食品加工業者との交流、茨城県の「つくろう料理コンテスト」への応募を行うなど、給食の食材がどこから来るのか、身をもって学ぶことが重要視されています。
ワークショップ「学校給食の献立を考えてみよう!」
学校給食の献立は、主食、主菜、副菜(汁物を含む)を揃えることで栄養のバランスが良くなります。
このワークショップでは、
- 「和食」「洋食」「中華」などの料理の種類を決める。
- 「主食」→「主菜」→「副菜」→「その他」の順に考える。
の2点に従って、メニューの例や実際の給食に使用されている献立を参考にして参加者の皆さんがオリジナルの献立を考えていました。
会場からは、「食べたいものがいっぱいあって決められない」「学校給食の献立が懐かしい」などの声が挙がっていました。